最近の日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が形成されやすく、
いわゆる冬型の気圧配置となることが多くなってきた。
上空の寒気はまだ真冬ほどではないので、平野での雨雪の境はまだ
北日本にあるが、今週も断続的に寒気が流れ込むためその境は
北東北付近まで南下しそうだ。
雪は時として芸術のように美しい造形を作り、
それが、雪庇や吹き溜まりや風紋などである。
特に吹き溜まりの造形美は個人的に一番美しいと思っており、
その曲線の緩やかさとエッジのシャープさのメリハリは、
少なくとも私の美術的能力では想像することができず、
自然が作り出す芸術といっても過言ではないと思う。
吹雪は過酷な自然現象の一つで、地吹雪や暴風雪ともなると
それに直接晒されると、身の危険さえ感じるほどなのだが、
そのシビアな状況のなかで密かに自然の芸術は作られている。
私は雪国で育ち、身をもって雪の過酷さや怖さはわかっているが、
それでも冬は最も好きな季節であり、雪は気象現象のなかで
一番興味深く魅力的な現象だ。
2020年11月8日
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